『学び合い』 浜松 diary

浜松で『学び合い』に興味ある方、2か月に1回「会」あります。お気軽にどうぞ。 →https://ogym1.hamazo.tv/ というか、浜松は広いですから、興味ある方は、浜松市内各地でどんどん主体的に「会」開いてください。このブログは『会』の意見ではなく個人の意見です。

第58回『学び合い』の会 浜松 まとめ

開催

多くの方集まっていただき感謝。

話題

・工場労働者モデルシステムの学校から、今後授業をどうして行けば・・・
・たつじんテスト の話 実践しての感想
・「学力喪失」今井むつみ の読後、どうすれば・・・
・高校普通科、現状が今後いつまでもつだろうか・・・
・よりよい経営運営方法を広めるには・・・
・今後フリースクール等乱立すると、公教育やキャリア教育はどう・・・
・学習カードゲーム作ってみたよ!


今後の授業どうすれば・・・

 ・『学び合い』一色になる? どう転換していけばよい?
 ・教師としての手札を増やす
 ・手段としていろいろやってみる
 ・色々な授業を見に行く
  「ファインドアクティブラーナー」も使える
授業見学 | ウェブで授業研究 Find!アクティブラーナー
  
子供に見せてもいいかも・・・


 ・長野の伊那小の教育もヒントになるかも・・・ 
www.ina-ngn.ed.jp
toyokeizai.net
 ・大学の頃見に行ったのももう20年前の話か・・・


 ・モーストライクリーサクシード
Most Likely to Succeed の作品紹介と自主上映会の様子 — Future Edu Tokyo
第22回『学び合い』の会浜松 兼 未来の教育を『Most Likely to Succeed』から考える in浜松 午前の部 — Future Edu Tokyo


 ・「夢見る小学校」きのくにこどもの村学園
www.dreaming-school.com
 
 ・教科学習は整理するためにある 
 ・これって社会?とかこれって算数だよねと子供がつなぐ、整理する
 ・何を身につけるか学びが広がるようにいろいろ経験できるといい
 ・子供らに聞いていってみる
 ・どの方式が正しいでなく、子どもが自分らしいスタイルを見つけられたらいい
  視野を広げさせてあげる
 ・中世ヨーロッパは17科目・・・聞き違った・・・自由七科
 七自由学科
 ・自由度が高いところで教師もいろいろ試してみる
 ・一斉授業を悪者としない
 ・多様1つのものを学び合える一斉授業も手の一つ
 ・どんな力をつけたいか、何を育てたいのか、そのためにどうするのか、
  で授業改善。
 ・学校を色々体験できる場にする。
 ・イエナプランも普通の学校でできるかも

達人テスト・学習ゲーム の話

togetter.com

・今井むつみ研究室  ABLE Archives

 エイブル動画

  そのほか 達人テスト

 プレイフルラーニング https://youtu.be/bbA1CFuqzXE
youtu.be

言葉を知らない子供

 ・「2日前」、前というのに過去のこと
 ・「2日後」、後というのに未来のこと
 ・10分の1と2分の1、分母が大きいほど小さい、など 

 ・メモや補助線、できない子・知らない子は知らないまま
 ・数直線、ガソリンメーターなど
  満タンを「1とする」の「1とする」の意味を知らないままだと、
  「分かったつもり」のことばかりになってしまう。
  低位の子がそのままになってしまう

それらを知った上でどうする? 「学力喪失」今井むつみ の読後

 ・一例 「どんぐり計算」で図式化する 
どんぐり倶楽部 公式ホームページ
 ・でも、アンバランスな子は強制されて絵図にするのは苦手。

人は分かり方がみんな違う

 ・これ!という一つの解答は示せない
 ・『学び合い』の原点
 ・人は分かり方が違う→Aの説明で半分分かった
           →Bの説明でもう半分が分かった
           →Cの説明でもう半分が分かった
           →・・・全員分かるまでいかない

 ・絵が得意、音が得意、暗記が得意と人によって分かり方は違う。
 ・手札が多いほうがいいが、それでも足りない

 → 自分で学び手が探す 学び手に探させる。
 →ビゴツキーの最近接領域を自ら見つけ出す
 →『学び合い』

分かり方は多様すぎるから解決法が提示できない

 ・みんなが分かる方法はない
 ・いろいろな分かりにくさがある  を前提とスル

 ・そのうちできるようになる
  できる解法が必ずある
  子供に諦めさせないことも大切ではないか 

勉強前の遊び、原体験、感覚遊びの少なさ

 コロナ期に幼稚園での体験活動ができなかった現在の小学2年生前後が
 協調運動や言語で欠けていっているところがないか心配でもある


生活体験の少なさ 谷田貝調査が有名
NPO法人 子ども研究所

・デジタルとの付き合い
line-ja.officialblog.jp

自学自習ができていくためには

 自分がどこまでわかっていてどこが分からないか、
 どこが分かるかが分かると、分かる。
 その経験の有無。

高校、今後、どうなるの? 大丈夫?

 ・学びの意欲が高校1年以降下がっていってしまう・・・
 ・「普通って何?」ってことになる
 ・集団行動や集団生活を身につけてきた
 ・三方良しの考え大事にしたい

学校が楽しい、のためには、授業が楽しい、が一番

 ・学ぶって楽しい、と思わせたい

  → 何ができないか自分で分かる
    自分でしていける
    自分で決められる

  → 自分の長所、自分の課題を把握している
    出来るようになりたいこと
    最近分かりたいことを自分で言語化できることを大事に。

自分自身は、他者と比較することで「分かる」

 ・浜松市・・・外国人共生の町として教科書に掲載されている?!
      「教育出版」6年生→
https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/textbook/shou/shakai/files/r6shakai6_nenkeihyouka_2404.pdf
      知らなかった・・・

 (ちなみに浜松市の採択教科書は「東京書籍」→
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/documents/12571/r6kyoukasho.pdf
  前は防災について「浜松」が取り上げられていたけど・・・

  ・藤枝市・・・ オーガニックビレッジ で 有名
www.city.fujieda.shizuoka.jp
   全国に先駆けて手を挙げたそうですよ。

 ・バス・・・バス会社によって車椅子の乗り込む時間が違うそう。


 ・パリのユニバーサルと東京のユニバーサル
  ・日本は進んでる?遅れてる?世界標準、とは?
  ・メディア報道によって印象が違う・・・

日本は遅れてる?

「日本社会に浸透していったバリアフリー化。しかし、街の中を見回すと課題は山積みだ。この数年、整備が進められたバリアフリー法で障害者が移動しやすいよう鉄道事業者に求められたのがエレベーターやスロープの設置。1日3000人以上が利用する駅の91.8%で整備された一方、エレベーターがないことで移動が困難なルートも多数残るなどの現状もある。」  
www.nhk.or.jp

パリは進んでる?

「公共スペース、道路、歩道、横断歩道はすべて、車いすの利用者も通れるように設計されています。これは、新たな都市開発に求められるユニバーサルアクセシビリティ基準に準拠したものです」と、選手村の責任者ロラン・ミショー氏は説明する。」
olympics.com

どっちなんだい?!

「地下鉄は網の目のように張り巡らされているが、車いすで乗れるのは1路線だけ。主要駅では人波をやりすごし、スリにも注意を払う必要がある」
news.yahoo.co.jp

「パリの公共交通機関はエレベーターがないなど、「バリアだらけ」なのが実情だ」
www.fnn.jp

「日本では当たり前になった券売機の点字表示は、こちらでは見たこともありません。電車では到着した駅名す らアナウンスされないことも多々あります」
info.ensemblefr.com

「もちろん施設のバリアフリー化は大事です。しかし一番重要なのは『人々の心のバリアフリー化』ではないでしょうか。」
info.ensemblefr.com


  ・外から見ないと自分自身のことは分かりにくい
  ・自虐する日本?
  ・この現状でも胸を張るフランス?
  ・メディアの情報を鵜呑みにしないことも大事・・・

比べると「ちがいがある」

 ・ちがいがある、
 →その違いを「問題だ!」とするか、「交流」とするか。
 →対話をして交流し、共通の言語を作る。
 →相手から聞き、問い、答えていくことで自分自身が分かってくる。
 →対話は、最近接・・・年齢が近いと学び合える。自己理解が深まる。
  年齢が離れすぎたり、理解度が違いすぎると、
  共有できないことが起こる
  分かりにくさが起こる
 →年長者が話さず、その人の持っている言葉で話させることで、
  その人自身の理解が進む
    →だから対話が大事!
    →分かる言葉の積み重ねで分かっていくしかない
 
 ・・・なるほどだから『学び合い』は有効なのか、なんか納得。

例え話:おいしい料理を作るには

 ・目的は、①おいしい料理を食べることか。
      ②正確なレシピに基づいてつくることか。

 ・「おいしい」と感じる感覚もまた、人によって違う。

 ・作り手に「この味ちょっと・・・」と突っ込むと対立してしまう。
  作り手が「この味ちょっと・・・」と気付いて問えば対話が始まる。
  
 ・対話をすることで 共有言語 を 積み重ねていく。
      「もうちょっとこうすると・・・」「うんうん・・・」

共有言語の話

 ・遊びの体験、経験を通して、他者を知る。

 ・痛い、悲しい、うれしいなどの言葉も、言葉だけでは言葉だけ。
  体験して感情のラベリングをして、初めて言葉に意味がつく。
  共有言語となることで、初めて、気持ちを共有=共感ができる。

   →だから対話しないと。対話させないといかんねぇ。

最近の子、頭を下げる「謝る」の共有は?

 ・ごめんね、と素直に言えるか、頭を下げれるか。
   「次への区切り」「マナー」としてできるか?
  ごめんね、と頭を下げることを、子も保護者も
   「屈辱」と感じていないか?
  そのために揉め事を避けるために
  転ばぬ先の杖で、親が経験させなくなっていないか?
 
 ・日本の文化としては
  謝る、恥の文化で、和を生んできたのでは?

 ・グローバル化するからといって・・・
  海外の文化には
  「絶対謝らない」「謝ったら負け」と考える文化圏もある。
  これからは価値観をそろえるのが先進的か??
  

  

 ・子供たちには・・・
  日本の文化も知ってほしいし、
  海外には日本とは違う文化があることも知ってもらいたいねぇ・・・
 

 検索したらこんな本も。これも「言葉のズレ」。

今後フリースクール等乱立すると、公教育は・・・

・今後価値観が多様化、乱立すると、
 対立を避けて意見を言うだけ、論議や対話を避けてしまうかも
 →それぞれがばらばらのままの「みんないい」「事なかれ」
  これではバラバラのまま社会として発展が止まってしまう

 →公教育では「ちがう」どうしの「対話」で
  新しいことを見出したり、
  教科をもとにして学び手が整理をしていったり
  そうした場として重要になるのかも

よい経営方法を広げる方法

 ・うーん、時間切れ・・・次回課題

風が吹けば桶屋が儲かるバタフライエフェクト

 自分たちで行動を起こす子供たちの話や、ワールドカフェ形式で自分たち意識で動き始めた子供たちの話などが話題にあがりました。

『学び合い』が研究されて、発表されて、知って、学んで、いろいろな人に合って、今に至っていますが、その中で、様々なひとが、影響を受け、影響が様々に波及していることを知りました。


浜松の会の縁で新しいことが起こっていることも様々あることを改めて認識し、人の縁は面白いなぁとあらためて思いました。AIではない、偶然か必然かの巡り会わせで物事は動いていくのだと実感しました。

『学び合い』を知った子供たちも、知らないところで新しいことを起こしているかもしれないし、長井時間を経た後で新しいことを起こすかもしれません。楽しみ。


会を継続していることにも意味があるのだなぁと、
あらためて実感し、勇気付けられうれしかったです。
ありがたい話です。

10名参加。感謝。

リモート参加者、高校、中学、小学、公立やら私立やら多種多様な立場で方々が参加。
多様性が宝です。次回1月開催予定です。

(このまとめは、会の発言まとめホワイトボードをもとに
 ogymの感想も加味して文字化したものです
 たくさんの文字情報が共有されました。
 教育論議、学ぶことは楽しいです。)